げんごかのれんしゅう

そのときに好きなものとかの自分語り

BL作品は苦手だけどドラマ版「きのう何食べた?」にハマった

最近 「きのう何食べた?」のドラマをずっと見ている。

 

■前提:BLへの忌避感

これまで漫画も存在は知っていたし色んな人が面白いと絶賛していた。
料理も好きだし私が好きな作家さん方もおすすめされているしと気になっていたものの、BL作品というだけで忌避感情が働いてしまって漫画はほとんど読んでいなかったのだ。

同性愛者は友人にも複数いるし「ふーんそっかそういうのがタイプなのかー」ぐらいにこだわりはないと思っている方なのだが、”作品”となると「いやそこを無理にくっつける必要はないのでは」と思ってしまう展開や「通常と違う恋愛を理解して好んでいる自分が好き」という一部の読者の存在を勝手に想像してしまってどうしても先入観が入った状態でしか触れられず今まで読まないようにしていた。

書いていて思ったけど「無理にくっつける必要はない」ってやつは異性愛だと頻発するやつなのにね。

書店で「エロい表紙のコーナー=BL」となってしまっていたせいもあるのかもしれない。エロい表紙率、高すぎない?気のせい?無駄にエロ絡ませてない??
話は面白いと言ってくれた友人もいるのだけど近寄りがたいしそっち(エロ)が主題かと勝手に思って読む気がなくなってしまう・・。

というわけで今回のドラマも絶賛されている話は聞いていたものの見てなかった。

 

■ドラマを見出してみた

AmazonPrimeでおすすめされていたのでネットサーフィンのお供にと見始めた。
いい評判は聞いていたから気にはなっていたし、食わず嫌いもなあと。

 

■ハマった

料理パートはもちろん参考になったし見ていて楽しかった。シロさんのように特別な日は特別な料理を作れるように、日常では通常の料理を作れるようになりたいとも思った。

作中で触れられている料理は1つずつ作りたい。特に炊き込みご飯!ラザニア!札幌ラーメン!

個人的に心配していた恋愛部分についても漫画という二次元ではなくドラマという三次元で触れられたことで”作品”というよりも”どこかの誰かの物語”と強く感じられた。エロが特に触れられていなかったから見やすかった。

誰かを好きな気持ちも、誰かのために料理をして一緒に食べる嬉しさも張り合いも、嫉妬も全部気負いすることなく共感することができた。

うんうん1人だとご飯適当になるし品数作っても食べれないし誰かいてくれたほうが色々作れて作りがいもあってやっぱり暖かくて嬉しいよね1人寂しいよね~と気軽にネットサーフィンをしながら見ていたからこそ、同性愛への社会制度の厳しさを感じることができた。

友人も私も丁度いい年齢だからと向き合おうとしている結婚は紛れもない契約で、選べない家族とは違って自分が今後一緒に生きていきたい人を選べる”権利”だ。一生一緒に過ごせて、財産という当人が作り出したものを残せて、死に目に会えて、会社等々でも家族なら・・と融通を利かせてもらえて。

私自身は偏見がないつもりでも異性愛とは同じに捉えてないのだろうし、世代が違えば価値観も更に違う。同性愛を特別視していなくても現実問題として同性愛のほうがハードルが高くなってしまっているから成就までや日常を続けていく物語の中で心を動かされやすいというのもわかった。

結局は誰が好きで相手の性別がどうっていうのではなく相手を大切に思う気持ちなんだろうな。私やシロさん賢二さんは誰かが一緒ではないと生きていけないし一緒に暮らしていく中に料理はある。そんなことをうまく描いているから面白いのだなーって作品でした。料理を通して日常が混ざっているからこそその他の部分についても共感しやすいし、自分の感覚の延長線上として自分は経験していない感情も体験できる。

こじつけエロも全く無く、人のことを大切にしている良い人ばかりなので悩み事もごはんも「生活」している人の物語としてほのぼのとふふっと笑いつつ、時にホロリと楽しみました。ドラマ全部一気見しちゃった。

仕事で遊んでいた心が癒やされたし料理して生活したくなりました。あと恋人と一緒に暮らしたいい。改めて漫画も全部読みたい!!

 

■ところで

・賢二さん役の内野さんって以前東宝エリザのトートされてたんですか・・?想像できない。役者さん怖い。観たい。