げんごかのれんしゅう

そのときに好きなものとかの自分語り

宝塚にはまったきっかけと好きなところ

気づけば宝塚にはまってから1年以上たっていたので、何がきっかけだったのか自分語りの覚え書き。
 
もともと、ミュージカルや舞台を見るのは好きだった。
劇団四季や市民ミュージカルも観に行ったし、宝塚の舞台も縁があり2014年に1度、2016年にもう1度観たことがあった。ちなみにそのときの演目は蘭寿とむさん退団公演の「ラストタイクーン」と珠城りょうさん愛希れいかさん全国ツアーの「激情-ホセとカルメン-」。
私は今の贔屓は花組であの色気とオラつきが大好きだ。最近は花組オーシャンズ11をDVDで見返しては蘭寿とむさんの格好良さにやられている。BADDYを見てからはたまきさんも、ちゃぴさんも大好きだ。月エリザは観に行ってからBDも買った。
でも、そのときは好きだしすごいとは思ったが今のように追いかけようとは思わなかったのだ。
 
じゃあ逆に今は何でチケット取りに奔走するほど好きになったのか。以前の記事でも少し触れたが、直接のきっかけは2018年の花組ポーの一族の千秋楽ライブビューイングだった。
 
観てみたい~という軽い気持ちで劇場のチケットは取れなかったものの、手に入った機会。これが通常の劇場チケットなら今までと同じくはまることはなく「あー良かったなーすごいなー」で終わっていたように思う。
しかしこれがライブビューイングだった。千秋楽だった。観終わって「あーーーー良かったなーーーーすごいなーーーー」と浸っていたら退団者の挨拶が始まったのだ。
 
それまで舞台上での役としての姿しか知らなかった生徒さんの「タカラジェンヌ」としての姿とあいさつ。劇中で真ん中には立ってはいない方のこれまでの積み重ねから生まれる言葉。年代が近く同じく働いている女性が、練習を重ねキラキラと輝いてきた証。
1人1人の方がこんなにも頑張っているから素晴らしい舞台がつくれるんだよなあ私も仕事頑張ろう…と感動し決意を新たにしていたところに始まる、舞台上でどこまでも格好良く人間ではないようだった明日海りおさんのゆるふわで血の通ったほんわかな挨拶。
 
端の端の人までがその世界に生きていると感じられつつも、統率のとれた舞台を作り上げるためにはどれほどの努力が重ねられているのだろう。そして、役としてではないタカラジェンヌってどういう方たちなのだろう。
舞台だけではなく、役者として、1人の努力する方としての様子が気になった。
 
そして探してみたら出てくる出てくる。メディアのインタビュー記事、ファンによるレポやつぶやき、GRAPHに歌劇…。
ポーの最中に広告が流れていた「カンパニー/BADDY」を、ライブビューイングで観に行ってからはもう一直線だった。
 
アイドルを応援している方の気持ちに近いのかもしれない。歌、ダンス、演技、衣装のすべてに感動し、それが出来上がるまでの努力を思い、日々を頑張るエネルギーをもらう。煌びやかで引き込まれる舞台に、今抱えている問題から離れる時間を作ってもらいリフレッシュする。舞台に情熱をかけるジェンヌさんのように仕事に励もうと思う。次の舞台を観に行くためにお金を稼ぐ。好きなものに恥じないように生きる。そしてジェンヌさんたちへの尊敬が高くなればなるほど、ふと見えるかわいい姿とのギャップに悶える。
 
 
もちろん、決して見過ごせない要因として地域や金銭面もある。
地方から劇場がある関東に引っ越したので遠征なしに観に行けるようになったし、平日夜のチケットも狙えるようになった。学生から社会人になったことで観劇に費やせるお金の余裕ができた。けれどそれ以上に舞台人としての姿や厳しい世界で生き抜くジェンヌさん方の在り方を知る機会があったからここまで好きになって追いかけているのだ。
 
想像できないほど厳しい世界で生きているジェンヌさん方。これから少し距離を置くときもあるかもしれないが当面のところ私は彼女たちを追い、彼女たちの姿にエネルギーをもらうだろう。そのお返しになるかはわからないが、私にできる分の愛を返していきたい。